ストライダーの足跡

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【つぶやき電光掲示板】                 


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2011/05/28 (土) 19:44
昨夜、テレビ朝日の朝生にも出演されていましたが、3・11以降、小出先生同様ネットにもよく登場しているISEP(環境エネルギー政策研究所)所長の飯田氏にこれまたUSTREAMの生中継で有名な岩上氏がインタビューをしている興味深い動画があったので紹介したいと思います。
26日に収録された1時間50分近くある長尺物ですが、今回の福島第一原発事故対応についての考え方や、日本の過去のエネルギー政策の裏話なんかも出てきて非常に面白いです。

飯田哲也氏インタビュー

<私的ポイント>
●日本は原子炉事故が発生した場合、その状況をシミュレーションする
  セーフティ・コード(解析コード)を活用できる形では持っていないと思われる。
  (00:05:40)

●事故後の対策として今、最優先されるべきは全体としての公衆被ばくを
  最小化すること。
  放射能の出口である原子炉側で閉じ込めができていない現状では、
  入口側(摂取側)での対策が肝要である。 (00:17:00)

●今は東電に命令して作業をさせるという体制が続いている。
  これでは東電の範囲内でしか物事が進まないし、自衛隊や米軍への
  指揮系統にも無理・無駄が出てくる。
  国が主体となって東電以外のあらゆるリソースを活用すべき。 (00:18:30)

●日本の官僚が持つ “官尊民卑” という考え方が東電に責任を押し付け、
  原発を熟知している作業員を消耗させている。 (00:21:30)

●今後の事故調査で東電が背負う3つの検証とは。 (00:22:50)
  1) 刑事責任的検証
  2) 損害賠償の検証
  3) 再発防止のための事故調査の検証
  現状、国主導の体制になっておらず、当事者である東電自らがこれを
  やろうとしている。
  このままでは大きな失敗を招くことになるだろう。

●これは現代の戦争である。
  収束させるには国が一元管理し、官民幅広く全体を掌握できる、日露戦争で
  いうところの東郷平八郎を探し出し、統括官に任命し事に当たる必要がある。
  (00:23:30)

●では一体誰がその東郷平八郎に成り得るのか?
  現状、残念ながら人材不足で見当る人がいないし、もし仮にいたとしても
  事故直後、メルトダウンの可能性に言及し、その後姿を消してしまった
  原子力安全保安院の中村審議官のように追いやられてしまうのではないか?
  (00:25:50)

●今回の事故はあらゆることが不確実・不透明であり、そういう情報の中で
  前に進んで行かなければならない。
  中村審議官が追いやられたようなことが起こらないようにするためにも、
  ある程度間違いを容認しながら、分からないことも素直に出しながら
  進めていくという政治的文化・空間を作っていかないと誰も引き受けられ
  ないことになってしまう。 (00:28:20)

●もし飯田氏が統括官になったとしたら、どういう手立てをとるか? (00:29:40)
  1) 国が一元管理する体制をとる。
  2) あらゆる情報を開示すること、そしてその情報の持つ不確実性の幅の
     説明をきちんと国民に説明する。
     その不確実性の幅の中で、公衆の被ばくを最小化するための対策を
     とる。
  3) 国の管轄下にある関連機関を総動員して、もっと網羅的に放射能の
     モニタリングを行い、データを公表する。
  4) 風評被害以前に健康被害が優先する。
     風評被害は=経済被害なので、予防的に出荷停止したところには
     ただちに経済補償を取っていくといった処置をする。

●福島県では行政が税金を使って、長崎大の山下俊一教授を顧問
  アドバイザーに呼び、20mSvどころか100mSvでも大丈夫といった
  プロパガンダ的行為を行っている。
  もちろん、100mSvという低線量被ばくの影響というのは現在、不確実な
  もので、人体に及ぼす影響の評価には大きな幅がある。
  安全側では体に良いとするホルミシスの考え方があり、危険側では
  しきい値の無い直線仮説より更にリスクが高いとする研究グループもある。
  では、その幅の中のどこを取れば良いのか?
  予防原則としては、とてつもなく危険なリスクがあるならそれを回避するのが
  当然のことである。 (00:33:00)

●歴史的に見て今回の3・11の事故というものはただの事故ではない。
  (00:47:00)
  日本の近代史において、「明治維新」、「太平洋戦争の敗戦」 に次ぐ第三の
  転換期に成り得る。 
  エネルギーに関しては10年ほど前にも変革期があった。
   1) 自然エネルギー促進法の論争
   2) 経済産業省 vs 電力会社の電力自由化論争
   3) 経済産業省、及び電力会社内が二つに割れた核燃料サイクル論争
  しかし、このときはoldメディアによる発信のみということもあり、いずれも
  大きな変化には至らなかった。
  ところが今回の3・11事故はネットが大きな役割を果たしていて、ある意味、
  日本版 “ジャスミン革命” と呼べるような大きな構造変化が起きようと
  している。

●自然エネルギー促進法について (00:51:20)
  超党派で集まった約270名の最大規模の議員連盟が発足、トリプル・
  マイノリティを覆し、ドイツの “フィードインタリフ” をお手本とした
  日本の法案が、成立まであと一歩というところまでいった。
  しかし、経産省と電力会社の抵抗に遭い、潰されてしまう。

●電力自由化論争について (00:54:40)
  経産省の中で、東大法学部卒を中心とする経済合理派と、東大・京大の
  電気・原子力卒を中心とした技術系キャリアとの間で論争が激化。

●核燃料サイクル論争について (00:57:40)
  当時、経産省の最後の改革派事務次官と言われた村田氏が中心となって、
  六ヶ所村の再処理工場を止める動きが起こった。
  しかし、村田事務次官が退任するや否や、経産省内の改革派の全てが
  粛清されてしまうという事態が起こり、再処理問題は推進する方向へ
  猛進することになる。

※この辺の話は、以前の 『原子力のこれまでとこれからを問う(Part2)』
  (2011/05/07)
の動画の河野太郎氏の話の中でも登場します。

●大きな歴史で見ると、自然エネルギーは10年単位で変化してきた。
  1970年代 (01:11:00)
   世界全体が原子力推進/反対で大きく割れ、反対派がある種の
   ユートピア技術として自然エネルギーを掲げていた。
   理想ではあったけれど、技術としては未だ未だ未熟なものであった。 

  1980年代 (01:11:40)
   第二次石油ショックが起き、日本以外の民主主義国家は原子力論争に
   懲りて、石油代替エネルギーとして自然エネルギーの本格的な開発を
   始める。
   そしてその中で、技術ではなく普及としての先行的成功例が出てくる。
    1) スウェーデン : バイオマスの普及
    2) デンマーク : 風力共同組合
    3) カリフォルニア : 風力発電の建設ラッシュ
    4) イスラエル : 太陽熱発電の普及

  1990年代 (01:12:40)
   自然エネルギーを進める動機として地球温暖化対策が入ってくる。
   また、成功例も大きく変化し、ドイツの固定価格買い取り制等、
   「供給PUSH」 型から 「需要PULL」 型へと大きく転換する。
  
  2000年代 (01:16:50)
   自然エネルギーの本流化 (統計的に見えていない市場であった
   自然エネルギーが優位な形になってくる)
   世界各国の加速度的な進化に背を向けていた日本が、原子力の妄想に
   浸っていた時代ともいえる。
   量的に見ると、現在、風力は年30%増、太陽光は60%増であり、
   バイオマスを含めた “クリーン御三家” と呼ばれる三つの総発電量は、
   去年の段階で既に原子力の設備容量を超えている。

●人類史における第四の革命 (01:20:30)
  世界では、自然エネルギーを産業革命、緑の革命、IT革命に次ぐ第四の
  革命とまで言っている中で、日本はずっと原子力に目を向けてきた。

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